BYDが新車を注文した顧客1265人に中古車を納品していた。01netが報じた。対象車種はSealion 7——ヨーロッパおよびグローバルのプレミアムEV市場でのポジション確立を目指していたモデルだ。顧客は走行距離が記録され、使用痕のある車両を受け取った。新車価格を支払い、新車の納品を待っていたにもかかわらず。

局所的なミスではない。プロセス上の構造的な問題だ。

なぜこのようなことが起きるのか

このような問題は、トップの意図的な決定から生じることはまれだ。企業がプロセスの制御能力を超えて成長したときに発生する。BYDは中国国内の支配的プレイヤーからグローバルな自動車ブランドへと急速に変貌した——そのスピードはサプライチェーン、物流、ディーラー運営、納車時の品質確認など、バリューチェーン全体に歪みをもたらす。

管理が追いつかないとき、試乗車やプレス向け試験車、ディーラーデモ用車両が納車パイプラインに混入するリスクが高まる。1265台という数字は、それが孤立した事案ではなかったことを示している。

プレミアム市場での信頼という資産

数十万円から数百万円の電気自動車において、「届いた車両が正真正銘の新車である」という確信は付加価値ではなく前提条件だ。新車を買う顧客は、モノだけでなく「誰も使っていない状態」を買っている。

納品された車が技術的に良好であっても、中古品であったならその契約は履行されていない。BYDがテスラや欧州の既存プレイヤーに対してプレミアムポジションを築こうとしているまさにその市場で、この問題が浮上したことは構造的に大きなダメージだ。

危機対応が問うもの

信頼の危機を乗り越えてブランドが強化されるケースは、問題を明確に認め、補償を惜しみなく行い、再発防止のための内部変更を開示した企業に限られる。

被害を受けた1265名が直接の優先課題だ。だが本当のオーディエンスはそれよりはるかに大きい——BYDの対応を見て、自分の購買判断を決めようとしている潜在的な購入者たちだ。