コストコといえば業務用サイズのオリーブオイルを連想する人が多いだろう。しかし同社のガソリンスタンドが米国で最も利用者の多い給油所の一つであり、かつ最も安価な部類に入ることを知る人は少ない。コストコが今、その給油事業を倉庫店舗なしで展開する実験を始めた。

Seeking Alphaによると、コストコは隣接倉庫店舗なしのスタンドアロン型給油所コンセプトを初めて導入した。このパイロットプログラムは真剣に検討する価値がある。

コストコのひそかな競争優位:燃料事業

コストコの燃料ビジネスはシンプルな論理で機能している。会員は市場価格より大幅に安い価格で給油できる。この優位性が会員を倉庫店舗に引き付け、駐車場に来た会員は買い物をする。燃料はプロフィットセンターというより、トラフィック獲得ツールだ。

しかし同時に、大量の給油量を通じて独自に収益性も持つ。コストコのネットワークが扱う燃料量は、専業の石油チェーンに匹敵する規模だ。

スタンドアローンが何を変えるか

倉庫なしのスタンドアロン給油所を展開すれば、トラフィックの論理が変わる。目標は倉庫への来店促進ではなく、倉庫店舗を構えられない立地で直接会員に燃料の優遇価格を届けることになる。これはコストコの地理的リーチを大幅に拡大する可能性を持つ——大型倉庫が経済的に成立しない都市部や小規模市場にも展開できるからだ。

会員制との緊張関係

コストコのビジネスモデル全体が年会費(65〜130ドル)に依存している。スタンドアロン給油所が非会員にも開放されれば、会員価格の独自価値が希薄化する可能性がある。コストコはネットワーク拡張と会員価値の維持という二律背反をうまく解決する必要がある。その答え方によって、このテストが実験で終わるか、大規模な新フォーマットの起点となるかが決まる。